こんにちは、せきぐちです。スクワットしながら失礼致します。
私のスクワットで生じた風圧で壁面の掛け軸がめくれております。
本稿では膝の怪我を予防する事に関して述べて参ります。
記事内にGIF動画を用いることでより分かりやすくご覧いただけるかと思いますので、日頃の稽古やトレーニングにぜひご活用頂ければ幸いです。
チェック① 膝割れ
膝は大きく曲げ伸ばしができる反面、横方向やねじれのストレスに非常に弱い性質があります。
一度の大きな衝撃でなくても、日々のストレスは確実に蓄積されていってしまいます。
早速、以下で「膝割れ」を見てみましょう。
〇 つま先と膝の方向が一緒。
× つま先と膝の向きが一致せずぐらつく。
二枚目では、しゃがんだ時に膝が大きくぐらついてぶれています。
この状態は非常に膝のストレスが強く、怪我が起きやすい動きになります。
もしも現在ぶれてしまう方は、一枚目のようにゆっくりとぶれを防ぐ動作を練習しておきましょう。
直接下を向き膝を直視するのではなく、より全体のバランスを見るためには鏡を見ながらの練習がお勧めです。
動作自体はスクワットと同じですので、慣れるまでは少々練習が必要です。
次は少し強度を上げ、実際のスポーツ動作に近づけていきます。
チェック② 着地での膝割れ
〇 着地時でも膝がぶれておらず、つま先と同じ方向を向いている
×着地時に膝がぶれてぐらついている
特に体重以上の負荷を瞬間的に支えなければいけませんので、比べ物にならないほどの負荷がかかります。
高く飛べることは素晴らしい事です。しかし、その分高いところから着地することも考えなければいけません。
チェック③ ターンでの膝割れ
〇 ターン後の着地で膝が流れていない。
× ターン後の着地で膝が流れている
回転が加わった状態での着地での膝の動き。
テコンドーでは回転からの着地動作が多くみられます。
膝のストレスだけでなく、より早く体勢を立て直し構えに戻るためにも着地をコントロールする技術を練習することも大切です。
他にはサッカー、バスケット、テニスなどでのスポーツで見られる動きです。
ちなみに一枚目の動画は再生後に逆再生という流れにしてしまったので不思議な動きになっています。
チェック④ 片足状態の膝割れ
〇 つま先と膝が同じ方向を向き、膝がぶれていない。
× つま先と膝が違う方向を向き、切り返しで膝がぶれている。
今までは両足での状態ばかりでしたが、歩く動作も実際の競技動作も、ほとんどは左右非対称の片足で行われます。
さらに、両足ならば自体重を均等かつ半分に分散できたところを、片足だと不安定な上に負荷が均等に分けられず、膝の怪我のリスクが跳ね上がります。
難易度は上がりますが、無意識下でもストレスの少ない動きができるよう日頃練習しておきましょう。
二枚目のように膝や脛の骨があちこち向いてしまうと、地面を蹴る力も伝わりにくくなる上に怪我のリスクも増える悪循環になってしまいます。
まずは、理想的な動きとリスクの高い動きを見極めて実践していく事が大切です。
あくまで安全第一に基本を重点的にご紹介してきましたが、実際の競技中の動きは相当スピーディなものです。
高い跳躍と素早い回転、片足での着地が組み合わさっている非常に複雑な動きです。
安全な動作ができれば、より効率的に力を発揮することに繋がります。
安全性と動きの効率性は表裏一体なのです。
せきぐち